hue and cry

Archive for the ‘Tamas Wells’ Category

Tamas Wellsインタビュー for J-WAVE「RENDEZ-VOUS」


(撮影:三田村亮)

少しずつ来日ツアーが近づいてきたタマス・ウェルズ。残念ながら3月末で終了となってしまったJ-WAVEの「RENDEZ-VOUS」で1月末に特集番組が組まれました。そのときのインタビューをアップしてみました。 (さらに…)

タマス・ウェルズ「Volatility of the Mind」ツアー2014予約受付中!

6月に行われるタマス・ウェルズの来日ツアーの詳細です。予約も開始しております!

Tamas Wells ‘Volatility of the Mind’ Tour 2014

【福岡公演】

■日時:2014年6月26日(木)19:00開場 / 20:00開演
■会場:papparayray -パッパライライ (福岡市中央区赤坂 2-2-22)
■料金:前売 3,500円 / 当日 4,000円(共にドリンク代別途)

■出演:
Tamas Wells

■オンライン予約受付:http://republik.jp/reservation
■メール予約受付:reservation@republik.jp
■電話予約 : パッパライライ 092-406-9361 (受付時間:11:30 – 18:00、木・金 休)
※メール予約 及 電話予約の際は、お名前・ご人数・連絡先をお知らせください。

■主催:Republik

【神戸公演】

■日時:2014年6月27日(金)19:00開場 / 19:30開演
■会場:旧グッゲンハイム邸 (神戸市垂水区塩屋町3-5-17)
■料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円

■出演:
Tamas Wells
n mark.

■メール予約受付:Lirico
e-mail: ticket@inpartmaint.com
(件名を「6/27」とし、公演日/お名前/連絡先/人数をメールください。予約完了のメールを返信いたします。)

【東京公演】

■日時:2014年6月28日(土)17:00開場 / 17:30開演
■会場:下北沢・富士見丘教会 (世田谷区代沢2-32-2)
■料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円

■出演:
Tamas Wells
n mark.

■PA: 福岡功訓(Fly sound)

*定員80名様限定のクワイエット・セットです。

■メール予約受付:Lirico
e-mail: ticket@inpartmaint.com
(件名を「6/28」とし、公演日/お名前/連絡先/人数をメールください。予約完了のメールを返信いたします。)

【東京公演】

■日時:2014年6月29日(日)16:30開場 / 17:00開演
■会場:原宿・VACANT (渋谷区神宮前3-20-13)
■料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円(共にドリンク代別途)

■出演:
Tamas Wells
Chris Lynch (Broken Flight)

■PA: 福岡功訓(Fly sound)

■メール予約受付:Lirico
e-mail: ticket@inpartmaint.com
(件名を「6/29」とし、公演日/お名前/連絡先/人数をメールください。予約完了のメールを返信いたします。)

■eチケット:tixee : https://tixee.tv/event/detail/eventId/4966

<問い合わせ先>
インパートメント 03-5467-7277 | lirico@inpartmaint.com

タマス・ウェルズ最新作『On the Volatility of the Mind』詳細

【速報】Tamas Wells 来日ツアー決定!

ニュー・アルバム『On the Volatility of the Mind』が本日ついにリリースされたタマス・ウェルズの5度目となる来日ツアーが決定!

Tamas Wells
‘Volatility of the Mind’ Tour 2014

 
◆6.26(木)福岡 papparayray
◆6.27(金)神戸 旧グッゲンハイム邸
◆6.28(土)東京 富士見丘教会
◆6.29(日)東京 VACANT
 
*詳細は近日ご案内いたします。

『On the Volatility of the Mind』詳細
(ウェブ購入特典として『Live at Vacant』のCD-Rを差し上げます!)

Liricoニュー・リリース:Tamas Wells『On the Volatility of the Mind』

大変お待たせいたしました。タマス・ウェルズの5thアルバム『On the Volatility of the Mind』の詳細をお伝えしたいと思います。

*詳細はこちらをご覧ください:http://www.inpartmaint.com/site/7970/

ご覧の通り、アートワークも、『心の不安定さ』というタイトルもとてもダーク。一方でサウンド面では今回、アコースティック・ギターの使用を封印し、代わりにエレクトロニック・ギターとキーボード中心のプロダクションを行っていて、その新鮮さ、アートワークなどとのギャップに多くの方が最初は驚かれるかもしれませんね。

6年間のミャンマーでの生活を終え、メルボルンに戻り、“地理的な孤立”が解消されたことで、個人的には新作は友人たちとともに作り上げていくものだと想像していましたが、意外にもとてもパーソナルな作品となっています。ネイサン・コリンズ以外の主要なバンドメンバー、アンソニー・フランシスとキム・ビールズは不参加。代わりにクリス・リンチ(Broken Flight)がギターを弾いています。コンセプトは全く違えど、作品の性格や構造的には『Two Years in April』と似ているかもしれません。

楽器のチョイスに加えて、歌い方やリリックの書き方まで変えた本作。三人称を用いることが多かったリリックは今回、全曲一人称で歌われていて、より直接的かつパーソナル。今回の内容をいままでの手法で歌っていたらと想像すると恐ろしくも感じるほど。「本当に悲しい歌こそポップに歌わなければならない」ということなんだと思います。

リリースは3/13の予定です。Liricoウェブショップでは予約特典に前回来日時の東京公演のライヴ音源を収録したCD-Rをおつけすることにしました!よろしくお願いいたします。

Tamas Wells Japan Tour 2011 後記(後編)

12/9(金)

4度の来日のなかでもっともコンパクトなツアー。2日目にしてツアー・ファイナルです。この日はサウンドチェックの前にラジオのインタヴューの収録。大阪のFM802の「BEAT EXPO」からのオファーで、インタヴューとスタジオ・ライヴの収録が行われました。

日本のラジオのインタヴューはこれで3度目のことでしたが、スタジオ・ライヴははじめてのこと。「When We Do Abigail」と「True Believers」をキムのコーラスを交えて演奏しました。ちなみに収録のあいだ、アンソニーはというと、スタジオの外で待っていました。「なかで座って待ちなよ」って言ったら「いや、いい」って。気づいたらどこかへ消えていました(笑)

インタヴューではミャンマーのまじめな話からだいすきなお好み焼き(と、きびだんご)の話、さらにはこどもの話まで飛び出し、終始なごやかな雰囲気で進んでいきました。「ぼくの娘はぼくの曲は1曲だけ好きな曲があって、あとはきらいなんだ」。そういえば、タマスの娘はもしかして彼のライヴをまだ観たことないのかなと気になって訊いたところ、一度だけあるそうです。ミャンマーで行われた最初で最後のタマス・ウェルズのライヴ。まさに幻のライヴの存在を、ぼくはそのときはじめて聞いたのでした。フランスの大使館かなにかの主催だったそうで、「とても奇妙なライヴだったよ」と、タマス。

最初で最後、と書いたのは、ラジオのインタヴューでも話していましたが、ことしの5月くらいに彼はついにミャンマーを離れ、オーストラリアに戻るそうなのです。彼らの親からの、「孫の近くでいたい」という要望からで、彼は「家族みんなで暮らしていくべき時間が来たんだ」と言っていました。「じゃあ、オーストラリアでもライヴをしやすくなるね」ってぼくが言ったところ、彼は目を丸くして「そっか・・・家族や友だちたちと会うことばかり考えてて、オーストラリアでの音楽活動のことなんてこれっぽっちも考えてなかったよ」と答えました。いかにも彼らしいです。いまはタスマニア島で暮らすネーサンももうすぐメルボルンに戻るそうなので、実に8年ぶりにタマス・ウェルズ・バンドのみんながメルボルンに揃うときがもうすぐ来ようとしています。「じゃあ、ぼく、メルボルンに遊びにいくから、そのときライヴやってよ」。「いいね。じゃあ、シンはDJやってよ」とアンソニー。「OK、でもサッド・ソングしかかけないけどね」。

大阪でのライヴは2007年の最初の来日以来のこと。今回の会場は難波にあるartyard studio。artyard informerというフリー・ペーパー/ウェブジンを運営。かつて、スコット・マシューの来日時にインタヴューを行っていただいた縁があります。ギャラリーなどが集まったアート・ビルの一角にあるホワイトキューブ状の清潔な空間。

オープニング・アクトとして演奏してくれたのは、Weather SpoonというバンドのヴォーカリストでもあるトラノさんのソロTorenoによるギター弾き語り。Dakota Suiteを愛する彼は日本人アーティストでは珍しくLiricoとも共鳴するシンガー・ソングライターなのです。この日も期待に応えてくれていたと思います。「Lapis Lazuli」は名曲。

続くキムはきのうと同じセットでしたが、1曲違っていたのは、翌日に結婚式を控える友人へ捧げたウェディング・ソング。昔、結婚した親友のために作った曲らしいです。この話は後述しますが、こういう彼のマメさは正直タマスにはないものですね。

そして、いよいよタマス・ウェルズの登場。この日も会場がざわざわしてるなか、さらっと「Fire Balloons」を演奏しはじめました。撮影した映像観ると特に気になったんですが、次からはもっとタメを作るように注意しておきます(笑)

結論から書くと、この日も東京公演と同じセットで、「Open the Blinds」を追加した点のみが変更点です。ツアーの前には新曲も演奏すると言っていたのですが、残念ながら結局のところ新曲が演奏されることはありませんでした。

この日は特に後半に演奏した曲がどれもよかったと思いました。「True Believers」「England Had a Queen」「Lichen and Bees」という流れはとても心地よかった。「True Believers」は昨年はタマスのソロで演奏していましたが、今回は3人で。今回しばしば観られた光景ですが、ギターのリフをタマスとキムが向かい合って弾き合うのはこれまでのライヴではあまりなかったことなので、なんだか新鮮な気分。みんなの表情がはっきりと見えるのもちいさな会場だからこそでしょう。ソノリウムのときのような緊張感はまったくなかったですが、とても親密な雰囲気に包まれました。

「England Had a Queen」。昨年のソノリウムのライヴでアンソニーが入るところを間違えた事件がありました。ことしのアンソニーはそれをネタに、タマスとキムのほうをニヤニヤ見ながら「さあ、間違えるぞ」ってかんじで違う箇所で弾くポーズをとっていたのは最前列のお客様なら気づかれたかもしれませんね。初日はまだタマスもキムも苦笑して反応してあげてましたが、この日はガン無視(笑)。この一連のネタは映像に残っていますが、恥ずかしくてお見せできるようなものではありません・・・。ちなみに「For the Aperture」のバンジョー・ソロ、この日は思いっきりミスって会場のみんな爆笑・・・。あのひとはほんとうに憎めない男なのです。・・・いつか完璧なライヴを見せてくれる日が来るといいな。

なんだかアンソニーのことをおとしめてばかりなので、フォローしておかないと。特に初日でとても効果的だったあの映像(VACANTのプロジェクターはすごくよかった)。写真が少しずつ変化していく美しい作品ですが、あれは実は彼の作品なんです!すごいね、アンソニー!

本編を締めたのはザ・ビーチ・ボーイズ「Do You Wanna Dance」のカヴァー。彼にとってどの曲をカヴァーするのかというのは、ぼくらが思っているよりもずっと難しい問題らしく、その基準とは「クラシックなメロディーを持っているか」ということだそうです。「Moonlight Shadow」と「Do You Wanna Dance」はそういった厳しい戦い(?)の末に勝ち残った美しい2曲。その場でリクエストをしてもすぐに演奏できるほどの器用さは彼にはないので、タマス・ウェルズへのリクエストは1年前にお願いします(笑)彼は歌詞を覚えるのが得意ではないのだ。歌詞以外に関する記憶力はすごくいいんですけどね。


Tamas Wells – Do You Wanna Dance? (Live at artyard studio)

アンコールの「When We Do Fail Abigail」は東京と同じアカペラ・ヴァージョン。これは今後、彼らの新しい武器として定着していくんじゃないでしょうか。
平日開催だったため、両公演とも集客は思うようにはいきませんでしたが、2011年という年の締めくくりをタマス・ウェルズのライヴで行えたのは、きっと多くのかたがたにとって、このうえない幸福だった、そんなライヴだったにちがいないと信じています。ぼくは今回で彼のライヴを16回観たことになり、おそらく世界でいちばんタマス・ウェルズのライヴを観たひとのひとりだと思いますが、何度観たとしても新鮮さを失わない、いつも魔法を感じさせる彼の歌を、どうすればよりたくさんのひとに聴いてもらえるか、それが大きな悩みです。ツアーを終えてから気づいたのですが、今回がぼくが担当した10回目の来日ツアーでした。5年で10回。年に2回と考えるとすごく多い気がしますが、とりあえずひと区切り。その10回のツアーで経験したことやいろいろなひとたちとの大切な出会いすべてがかけがえのないものです。


Tamas Wells – When We Do Fail Abigail (Live at artyard studio)

今回の公演にお越しいただいたみなさまや、VACANT、Fly sound、artyardのみなさま、FM802のみなさん、通訳をしていただいたyasさん、その他ツアーに関係したみなさまがたばかりでなく、これまでの10回のツアーに関わったすべてのかたがたに感謝したいと思います。

ツアーをやるときはいつも「これが最後」という覚悟をもって臨んでいます。生半可な思いではないからこそ、喜びや感謝も大きいのです。震災以降、その思いはより強くなりました。会えるときに会いたいひとに会おう。それはいまやみなさまの頭のなかにあることだと思います。タマス・ウェルズの「次」はいつかわかりませんが、3月にはラディカル・フェイスのツアーが決まっています。たくさんのかたがたとお会いできることをたのしみにしています!

番外編へとつづきます。

set list 2011.12.09 @ 難波 artyard studio
1. Fire Balloons
2. Vendredi
3. The Crime at Edmond Lake
4. Your Hands into Mine
5. Moonlight Shadow
6. Thirty People Away
7. Valder Fields
8. Fine, Don’t Follow a Tiny Boat for A Day
9. Nowhere Man
10. Signs I Can’t Read
11. The Opportunity Fair
12. For the Aperture
13. Writers from Nepean News
14. Open The Blinds
15. Melon Street Book Club
16. True Believers
17. England Had a Queen
18. Lichen and Bees
19. Do You Wanna Dance

[Encore]
1. When We Do Fail Abigail
2. Reduced to Clear

- Tamas Wells Japan Tour 2011 後記(前編)

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