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Donzelle Interview vol.2



Donzelle
本名Roxanne Arsenault(ロクサンヌ・アルセノ)、カナダ・モントリオール在住。ポルトガル人の母とカナダ人の父を持つ。Violette Vilaine名義で長年ラジオ番組のホストを務める他、DJ、ジャーナリスト、フェミニズム研究など、様々な形でモントリオールのアートやミュージックシーンに関わる。2005年にDonzelleとして本格的に音楽活動をスタート。影響を受けたアーティストは、Angie Reed、 Peaches、Gonzales、Mocky、 Lil Wayne、Sonic Youth など。




[vol.1]より続き

Inpartmaint:
ファーストアルバムをリリースして、周囲の反応はいかがでしたか?

Donzelle:ファーストってこともあって、反応はすごくよかった。リリース後、ライブのためにすぐブラジルへ飛んでしまったから、反応は直接確かめられてないんだけど……でも素晴らしいアーティスト達とコラボしてるから、注目を集めるのは自然なことよね。



Inpartmaint:「ミッシェル」など、何曲かビデオを拝見しました。とっても楽しそうですね! ライブはいつもああいう感じなんですか?

Donzelle:友達が言ってたの。「マジにならずにマジなことをやれ」って。私がドンゼルっていうプロジェクトを始めたのは、友達と何か楽しいことをやりたかったから。皮肉っぽくするんじゃなくて、人を楽しませたかったし、今でもそう思ってる。それはライブでも同じ。可能な限りの人をステージに上げて、ダンサーは少なくとも2人、コラボしたメンバーも何人か呼んで、それにDJ/ビートメイカーであるクリスト。振り付けはとてもシンプルだから、観た人もすぐにできるわ。オーディエンスが参加してくれるライブが好きなの。「ドンゼルのダンス・スタジオ」っていうビデオドンゼルのHPで公開中!を作ったのも、ライブに来る人が事前に振り付けがわかるように、と思って。それに、人数が多ければ、ひとりにかかるプレッシャーも少なくなるでしょ? 誰かが調子が悪くても、他のメンバーが上手くやれる。みんなにとってハッピーなやり方よ!



Inpartmaint:
誰かとツアー中ですか? また、一緒にライブをしたい人がいたら教えてください。

Donzelle:今は大学の修士号取得に専念してるからツアーはしてないんだけど、モントリオールでのライブはやってる。修士号が取れたらまたツアーに出るわよ! 日本にも行きたい! 一緒にライブしたいアーティストはたくさんいるんだけど……この間、Stereo Total、Leslie and the LY's と2日間一緒にやって、すごくよかったわ!



Inpartmaint:
歌詞について聞かせてください。かなりストレートにセックスについて歌っていますよね。時代が変わってきてるとはいえ、センセーショナルな内容だと思うのですが、歌詞のアイデアはどこから?

Donzelle:アイデアやコンセプトは過去の経験から……最初は自分の経験から思いついたことが、だんだん大きくなった感じかな。このアルバムの制作に取りかかったときは、男性のマッチョな態度にフラストレーションを感じていて。もともと汚いラップが大好きだったんだけど、それもたいていは男性によるものだし、それもほとんど英語よね。だから同じぐらいセクシーなことをモントリオールで、フランス語でやりたかった。直接的な言い方や比喩を通してセックスについて歌ってて、私にしかわからないような表現を使うこともあるけど、ほとんどはわかりやすくてシンプル。もちろん、セックス以外のことについても歌ってるんだけど、聴いた人はそれもセックスのことだと思うみたいね。例えば、「蛇(原題:Serpents)」っていう曲とか。



Inpartmaint:
自分は女の子のために歌ってると思いますか? アルバムの中には、女の子の本音を表現したような曲もありますが、それはあなたが男性に対して思ってること?

Donzelle:うん、女の子のために歌ってると思ってる! 女の子がボーイフレンドに対して言えなかったり、言いたくないようなことを言いたいの。私の友達が経験したことを下敷きにして書いた曲もあるしね。でも、女の子だけのパーティー! みたいにはしたくなくて。だって、男の子好きだから! 男の子にもビートや曲を気に入ってもらって、面白いな、と思ってほしい。もちろん、すべての男性がベッドで最悪だなんて思ってないわよ。でも、自分がベッドで最悪で、しかもそれに気づいてなくて、自分のパートナーが言おうとしてることにもっと耳を傾ける必要がある人もいるってこと。



Inpartmaint:
友達やボーイフレンドとセックスについて話したりしますか?

Donzelle:話すけど、私の曲ほどじゃないわよ! 女友達なら話しやすいから、「ぶっちゃけパーティー」みたいなのをときどきやって、セックスの話やジョークを楽しんでる。でも、大事なのはセックスの話題をタブー視しないこと、それにもっとしっかりした性教育をすることね。



Inpartmaint:
多くの曲はフランス語(ケベックのスラングも)で歌ってますよね。何曲かは英語で、「ダンス・ルソ(原題:D.D.Danse Luso)」ではポルトガル語で歌っています。どうやって、どの言語で歌うか決めているんですか? それはあなたのルーツとも関係していますか?

Donzelle:もう10年以上もフランス語圏のラジオ局で番組のホストをやってるんだけど、そこで流す曲のほとんどはフランス語の曲なのよ。でもフランス語の曲って英語ほど多くはないから、いつも自分の枠をフランス語の曲で埋めるのに苦労してるってわけ。だから、私にとってフランス語、とくに、ケベックのスラングで音楽をやるっていうのはとても大事なことだった。自分の言語は好きよ、豊かで複雑で……英語圏の州や国に囲まれてて常に脅かされてる感じがして。でも英語も生活の一部だし、いつも普通に使ってる。私は純粋主義じゃないし、自分の生活の一部になってるものを締め出すことにも興味ないから、英語は大歓迎。ポルトガル語で歌ったのは、「ダンス・ルソ」が初めてレコーディングした曲だったから。もっとポルトガル語で歌ってみたいと思ってるわ。自分がケベックとポルトガルっていう2つの血を引いてて、バイリンガルな環境で育って、モントリオールみたいな多くの文化が存在する街に住んでることを本当に誇りに思ってるから、できるだけそれらをミックスさせてみたいの。



Inpartmaint:
モントリオールのインディーミュージック・シーンについて教えてください。特にエレクトロ/ヒップホップあたりの最近の流れはどうですか? また、モントリオールのお気に入りのアーティストも教えてください。

Donzelle:そうね、とても活発だと思う。絶えず新しいバンドが登場して、新しい音を鳴らそうとしてる。モントリオールにはライブやパーティーもたくさんあるけど、何より、他の街と違って競争してる感じがないのがいいわね。だからお互いに助け合ったりもするし。エレクトロシーンに限らず、モントリオールで好きなバンドはたくさんいるわ。We Wre Wolves、Numero#、Organ Mood、Pas Chic Chic、Krista l.l. Muir、Jerusalem in My Heart、Ghislain Poirier、Chromeo……他にもたくさん!



Inpartmaint:
M.I.A. や Peaches と比較されることも多いと思うのですが、他にも Yelle や Lily Allen など、パワフルな女性アーティストが日本でも有名になっています。彼女たちのように、強い意見を持って、パワフルに音楽をやっている女性アーティストについての考えを聞かせてください。

Donzelle:パワフルな女性が好きでいつでも尊敬してきたわ。昔はライオットガール・ムーブメントにどっぷりだったから、Hole、Babes in Toyland、L7 なんかをよく聴いてたし、Sonic Youth の キム・ゴードンのステージでの姿勢は本当に尊敬してる。昔は Atari Teenage Riot が目覚めの1曲だったこともあるぐらいだし。モントリオールの結構大きいクラブで「レディーズ・ナイト」の日にDJをしてたことがあるんだけど、6時間ぶっ通しでガールズ・バンドしかかけちゃいけなかったの! それも毎週よ! バカみたいでしょ? まあとにかく、面白い音楽をやってる女性はいっぱいいるってこと。もっと広く知られるべきよ。だから今でもそういうのはたくさん聴いてる。もちろん、Peaches や M.I.A. には影響を受けたけど、Missy Elliott やAmanda Blank、それにLil' Mama や Rye Rye なんかの新しい女性アーティストも尊敬してる。彼女たちは若い子へのいいロール・モデルだと思うし、そういうアーティストはもっと増えるべき。だから今働いてるフェミニスト・ギャラリーで時々「ガールズ・ラッパー・ナイト」を開催してるの。女性アーティストがステージに上がる機会を作って、彼女たちがどんなことをやってるか、いろんな人に観てもらえるようにね。毎回うまくいってるのよ!



Inpartmaint:
もう次の作品に取りかかっているんですか? 今後の予定は?

Donzelle:今は修士号に集中しなくちゃいけないときなんだけど、新しい曲のことはいつも考えてる。すでに新しくコラボしたいアーティストは浮かんでて、どんな音にしたいかも決まってきてる。でも、今ある曲のビデオをもっと作りたいとも思っていて。ビジュアル・アーティストが自分の曲にどんな映像をつけるのか観るのって大好きなの。プロジェクトのアイデアはいっぱいあるから、早く取りかかりたい!



Inpartmaint:
最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

Donzelle:日本の人たちが私の曲に対してどう思ってるか、すごく知りたいから、行くのが待ちきれない! このアルバムの曲を書くときに、私のミックスされた社会文化的な側面も意識してたから、それが翻訳されて、日本でリリースされたことは本当に面白い体験だった。日本の女の子、もちろん男の子も、振り付けを練習して一緒に踊ってくれたらもっと最高! ドンゼルっていうのはたくさんのコラボから生まれたプロジェクトだしね。だからみんなも一緒に参加して!


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Donzelle(ドンゼル)
Parle Parle, Jase Jase
(パルル・パルル・ジャズ・ジャズ)

品番:IPM-8017
価格:税込\2,300(税抜\2,190)
フォーマット:CD
発売日:2009年04月09日
<歌詞対訳付>

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