Q.どうやって音楽を始めたのでしょうか? 始めた動機を教えて下さい。生まれも育ちもゲーリーなのでしょうか?

ええ、生まれも育ちもゲーリーよ。2008年くらいから作り始めて、実はお母さんがきっかけなの。自分のやることにベストを尽くしなさいといつも言われてて、あとは自身の経験から来る失敗ね。失敗は成功より大事なことだと思うわ。


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Q. RPブーのクルー[D’Dynamic]には所属しているのでしょうか?どうやって彼と出会ったのですか?経緯を教えて下さい。また彼の音楽はあなたの作品に影響を与えていますか?

所属しているわ。2009年の終わりか、2010年の始めくらいに初めて会ったと記憶してる。ずいぶん前からもちろん彼のことは知っていたしフェイスブックで繋がったの。自分が作ったトラックをどう思うか聞いたのがきっかけね。彼は私の良き指導者であり、親友でもあるし、あとはHERSTORY(歴史)の通りよ。もちろん影響は受けているけど、コピーではないわね。フットワークのドキュメンタリーで彼が残した"君のトラックはストーリーがある" という言葉はとても印象的で私にはとても意味深かった。





Q. あなたの"エロティック・ヒート"が昨年パリ・コレクションで行われたリック・オウエンスのショーで使われました。あなたの音楽やまたRPブーも含めフットワークがファッション・ショーで流れた感想をきかせて下さい。

私にも彼にもとても光栄なことだと感じたわ。自分たちの存在より音楽の方が大きいこということね。私たちはその偉大な音楽を通して選ばれた小さな器であり、リックには感謝してる。いろんな意味でとてつもない人ね。フットーワークが使われた事にそこまで驚いてなくて、より高みを目指したダンス・ミュージックがアートとして広まったということね。




Q. 実際にシカゴにいってプレイしたりするんですか?

シカゴでまだプレイしたことはない。仕事もあってなかなかいけないの。


Q. シカゴのフットワーク・シーンや日本やUKでのシーンの発展をどう見ていますか?もちろんあなたはシカゴのシーンのかなり近くにいますが、そこからちょっと外れたアウトサイダーでもあります。

シカゴのシーンは言うまでもなくとてつもなく重要であり、全ての始まりよね。日本とUKはシーンにとってカルチャーの広がりと発展という意味でもすごい活力になっている。フットワークがインターナショナルになったことはうれしいし、どこかでそういったことが起きると感じていたわ。溢れるようなエナジーはどこにいうようと広がるものだとも思っている。アウトサイダーであることだけど、その視点ならではの楽しみもあるし、音楽的な私の強みでもあると思う。


Q. あなたの音楽はフットワークから派生したようにも聞こえますが、サンプリングの使い方もリズムのアプローチも他と違ってとてもユニークです。3連譜の連続だったりパーカッションの使い方だったり。どいうった音楽的なバックグランドが今のスタイルを作ったのでしょうか?アフリカの音楽は聴きますか?

何かを創作する時は、自分の回りにある全てをまず静まらせる。時には自らが恐れるような所へ行くところから作り始めることもあるわ。前世はミュージシャンだったんじゃないかと感じてる。その感情は日々強くなってるわね。アフリカの音楽を直接聞くことはないけど、コアな部分でそれを感じているし大好きよ。


Q. どうやってサンプリングを選んでいるんでしょうか? 音楽を作る前の段階でコンセプトやテーマがあるのでしょうか? 使っている声はタイトルと同じ暗いヘビーでダークですよね。

曲作りの前に選ぶことはしてないわ。これといった完成形のイメージもなくて、どちらかというと作りながら冒険している感じ。どうなるかは分からないし、ただ作り始めるとどうして行きたいのかが見えて来る。自分が作るどのトラックにも行き先があって、どれも同じルートを辿ることはない。"ダーク"というその物の言葉がそこに含まれるネガティブな意図を伝えてくれる。ダークネスは私には一番美しくて魅力的な存在なの。星のように多くの素晴らしいものがダークネスから来ているでしょ。人間の目に見える全ての色は一番深い黒から始まるということも、とても面白くてインスパイアされるし、永遠にパワフルよね。


Q. 偏見や環境から来るものが多いと思いますが、性別がクリエーションにある程度作用する思います。自分で言うのは難しいかもしれませんが、自分の音楽のどの部分にフェミニンさを感じることがありますか? サンプリングの声やパーカッションなど、男性プロデューサーのいわゆるバトル系のフットワーク・トラックと比べると、フェミニンであり、何曲かのタイトルは明らかにフェミニンですよね。

自分の性別が創作するものに関係ないと思うわ。どこかしらフェミニンなエッセンスはそこにあると思うけど。女性はとても繊細よ。そこがとても好き。


Q. 愛は作品に影響しますか?

愛?それは難しいわね。自分のやっていることへの愛には左右されるけど、他のことへの愛はそうでもない。お母さんを愛している。それで私は十分よ。





Q. あなたの回りに音楽を作っている女性プロデューサーはいますか?

いっぱいいるわよ。Phoebe Kiddo、Holly Herndon、Sarah Fawkes、Zora Jones、Cuenique Smithとか、彼女達はとても重要よ。その誰もが才能に溢れているわ。




Q. プレスの情報に"私の音楽的表現は悲しみと怒りを表している"とありますが、そういった感情はどこから来ているのでしょうか?身の回りの環境から来るものなのでしょうか?

身の回りの環境とは全く関係ない。その感情は自分のした悪い選択から来ているの。その悪い選択は自分以外誰も責めることは出来ないし、怒りと悲しみはそれに対しての表現方法であり、自分の音楽的な激さに繋がっている。自分との戦いでもあるわね。


Q. 日本のフットワークのプロデューサーは聞いたことありますか?気になる人はいますか?

もちろん。名前はパッと思い出せないけど、自分たちのやり方でしっかりやっているようにみえるわ。


Q. シーンのオリジネーターがほとんどが日本に来たわけですが、日本のシーンはどう見えてますか?

私もいつか日本に行きたい。ダンサー、リスナー、プロデューサーともにポジティブなエナジーとバイブレーションを交換したいわ。


Q. オールタイムのフェイバリットとジューク / フットワークのシーンからのファイバリット・アーティストを教えて下さい。

SadeとRachelle Ferrellはいつだって大好き。ジューク / フットワークに関して言えばDj Rashad、RP Boo、Dj Spinn、Traxman、Dj Roc、Dj Diamond。他にもたくさんいるけどメインは彼ら。ダンサーで言えばCrystal Jamesは輝いてるわ。彼女は驚くべきダンサーよ。彼女自身のトリックでトラックに合わせて来るし、彼女が存在するだけでサークルが華やかになるのは誰が見ても明白ね。





<お詫び>
初回盤限定特典で予定されておりましたダウンロード・コードのDJミックスですが、本人の意向により残念ながら中止となりました。楽しみにされていた方大変申し訳ございませんでした。

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